2007年11月13日火曜日

バックホーの上部旋回体の各部名称・機能

 バックホー(油圧ショベル)の上部旋回体(レボフレーム、スイングフレームとも呼ぶ)には、次のような部位が含まれます。

・ディーゼルエンジン:バックホー(ユンボ、パワーショベル)の動力源です。

・燃料タンク:ディーゼルエンジンを動作させるのに必要な軽油を貯めておくタンクです。

・油圧ポンプ:ディーゼルエンジンの動力で駆動し、作動油に圧力をかけて循環させる役目をします。

・メインバルブ(コントロールバルブ):集まった作動油を、運転席(キャブ)内のペダルやレバー操作に応じ、バックホーの各部に配分する役割をします。

・作動油タンク:バックホーの油圧系統の動作に欠かせない作動油を貯めておくタンク。
 また油温の適正維持や汚染防止、気泡の分離なども行います。

・キャブ:バックホーの運転席。
 見通しがいいように、広い窓が前方や側面・後方など、各面に設置されています。
 解体現場や砕石場など、瓦礫や石などが飛散してくるような現場では、窓に鉄製で格子状のガードをつけることもあります。

・フロアフレーム:運転席(キャブ)の土台となる部分。
 バックホーの操作に使用するペダルやレバーが、あらかじめ組み込まれています。

・スイングマシナリ:上部旋回体を旋回させるための、動力を直接生み出す部分です。
 バックホーやギア、ボールベアリングなどで構成。

・カウンターウェイト:上部旋回体の後方に取り付ける重り。
 前方に長く伸びる作業機部分と釣り合いを取るために必要。

2007年11月11日日曜日

バックホーの上部旋回体:カウンターウェイト

 バックホー(油圧ショベル、ユンボ、パワーショベル)のフロントは、前方に長く伸びることができるので、そのときにテコの原理で油圧ショベルが前に倒れないよう、上部旋回体の後端部(フロントの反対側)には「カウンターウェイト」と呼ばれるおもりが設置されています。
 (このカウンターウェイトは、クレーン車にもつけられているパーツです。)

 通常の中型・大型のバックホーでは、このカウンターウェイトは後方に大きく出っ張る(クローラの後端よりも後方に出る)ので、旋回作業時には後方に障害物や人がいないか、特に気をつける必要があります。

 また旋回時に、カウンターウェイトとクローラ(履帯)の間に人が挟まるなどすると重大な事故に至ります。

 そのため近年では、市街地での作業用のミニショベルでは、カウンターウェイトが後方に出っ張らないように設計された「小旋回型」「超小旋回型」と呼ばれる油圧ショベルも開発・販売されています。

2007年11月9日金曜日

バックホーの上部旋回体とは

 バックホー(油圧ショベル、ユンボ、パワーショベル)で、運転席(キャブ)やディーゼルエンジン、油圧タンクやポンプなどを搭載しているのが、上部旋回体と呼ばれる部分です。

 上部旋回体は、レボフレーム(レボルビングフレームの略)やスイングフレームとも呼ばれますが、建機メーカーによってどう呼ぶかは若干異なっているようです。

 この上部旋回体は、フロント(作業機)と呼ばれる、バックホーで直接掘削や解体を行うための部位が、前方に接続されています。

 具体的には、上部旋回体側のブラケットとブームフート部が、フートピンという太いピンを通して接続されます。

 また、上部旋回体とブーム間には、ブームを上下させるための油圧シリンダー(ブームシリンダー)が設置されます。

 ブームやアーム、またその先のバケットやアタッチメントなどがフロントには含まれますが、そのフロントを直接支える土台であり、またキャブからバックホー全体のコントロールを行うという点でも、上部旋回体はバックホーの中心ともいえる部位であるかもしれません。

 (もちろん他のフロントや下部走行体も、バックホーには必要不可欠な部分です。)